ダクト工事の工事期間と流れを詳しく解説
ダクト工事の全体的な流れ
ダクト工事は、計画から完成まで複数の工程を経て進行します。工事期間は規模や複雑さによって異なりますが、一般的な流れを理解することで、スムーズな工事進行が可能になります。

第1段階:事前調査・設計期間(1〜2週間)
現地調査 まず詳細な現地調査を実施します。建物の構造、既存設備の状況、施工条件を正確に把握し、設計の基礎データを収集します。
設計・計算業務 現地調査データを基に、風量計算、圧力損失計算、ダクトルートの検討を行います。お客様の要望と技術的な最適解を両立させた設計を行います。
図面作成・承認 設計内容を図面化し、お客様の承認をいただきます。この段階で仕様や工事内容の最終確認を行います。
第2段階:製作・準備期間(1〜3週間)
材料調達 承認された図面に基づいて必要な材料を調達します。特殊材料や大型部材の場合は、調達期間が長くなる場合があります。
ダクト製作 工場でダクト本体を製作します。寸法精度と品質を重視し、現場での組み立て作業を効率化できるよう準備します。
施工計画の策定 現場の状況に応じた詳細な施工計画を策定し、作業員の配置や工程管理計画を確定します。
第3段階:施工期間(3日〜3週間)
仮設工事 安全な作業環境を確保するため、足場や保護シートの設置を行います。既存設備への影響を最小限に抑える配慮も行います。
貫通工事 壁や床へのダクト貫通孔の施工を行います。構造への影響を避けながら、必要な開口部を設けます。
支持材取付 ダクトを支持するための金物を取り付けます。荷重計算に基づいて適切な支持間隔と支持方法を選択します。
ダクト本体工事 製作したダクトを現場で組み立て、設置します。接続部の気密性確保と全体のバランス調整を行います。
断熱・保温工事 結露防止と保温効果を得るため、ダクト外部に断熱材を施工します。適切な厚さと施工方法により効果を確保します。
関連機器取付 ダンパー、制御機器、点検口などの関連機器を取り付けます。将来のメンテナンス性も考慮した配置とします。
第4段階:試運転・調整期間(1〜3日)
系統確認 完成したダクトシステムの系統を確認し、設計通りの風路が確保されているかを検証します。
性能測定 風量測定、圧力測定を実施し、設計仕様を満たしているかを確認します。不具合があれば調整を行います。
試運転 実際の運転条件でシステムを稼働させ、正常に動作することを確認します。
第5段階:完成・引き渡し(1日)
最終検査 お客様立会いのもと、完成検査を実施します。外観、性能、安全性について総合的に確認します。
書類整備 竣工図書、保証書、メンテナンスマニュアルなどの必要書類を整備し、お客様にお渡しします。
取扱説明 ダクトシステムの取り扱い方法やメンテナンスのポイントについて説明します。
工事期間に影響する要因
工事規模 ダクトの延長距離や系統数により、工事期間が大きく変わります。大規模な工事では数か月を要する場合もあります。
現場条件 既存建物での工事や狭小地での作業は、工事期間の延長要因となります。
特殊仕様 耐熱ダクトや防爆仕様など、特殊な仕様が必要な場合は、材料調達と施工に時間を要します。
工期短縮のための取り組み
プレファブ化 可能な限り工場で製作・組み立てを行い、現場作業を簡素化します。
工程管理 詳細な工程管理により、各工程の最適化と並行作業の促進を図ります。
事前準備 材料調達や仮設工事の事前準備により、工事開始後の作業効率を向上させます。
工事中のご協力事項
工事期間中は、騒音や作業員の出入りなどでご迷惑をおかけします。工事がスムーズに進むよう、事前に作業時間や立ち入り制限区域についてご相談させていただきます。
有限会社OMOTOでは、お客様のご都合に合わせた工程計画を立案し、最短期間での完成を目指します。工事期間についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
有限会社OMOTO
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